平成30年度会長挨拶を掲載しました。
岡山弁護士会のホームページをご覧いただきありがとうございます。
平成30(2018)年4月1日より,岡山弁護士会の会長に就任しました安田寛(やすだひろし)です。
副会長に就任した平井徳秀(ひらいとくひで),岡部宗茂(おかべむねしげ),濱田弘(はまだひろし)及び森智幸(もりともゆき)の4名とともに,平成31(2019)年3月31日までの1年間,岡山弁護士会の会務を執行させていただきます。どうぞよろしくお願い致します。
岡山弁護士会の会員数は,前年度遂に400名に達し,平成30(2018)年4月1日現在401名です。皆様への法的サービスが隅々まで行き届くよう,この数の力を活かして行きたいと思います。
岡山弁護士会は,岡山市所在の岡山弁護士会館以外にも,県内各地に8つの法律相談センターを設置し,また,岡山市内では土日,夜間の相談にも対応していますが,まだまだ十分にご利用いただけていないと感じています。皆様のご都合に合わせ,これら岡山弁護士会が主催する法律相談を安心してもっとご利用いただけるよう各種の施策に取り組んで行きたいと考えております。
近年は,高齢化社会に対応するため,相続,遺言の問題については,岡山遺言・相続センターを設けており,このセンターもより多くの方々にご利用いただきたいと思います。また,現在利用が増えている成年後見制度については,成年後見,保佐,補助の必要性や制度の意義を知っていただくのはもとより,その申立てを援助し,一層の利用促進を図るとともに,法律専門家として成年後見人に就任する弁護士の対応力の一層の向上を図りたいと思います。
もし,ご自身とかご家族が逮捕された場合,要請を受けますと,すみやかに弁護士が接見に向かう当番弁護士の体制も整えております。
これらはほんの一例ですが,その他様々な分野毎に対応した相談等の窓口を設置しておりますので,詳細は岡山弁護士会のホームページをご覧ください。また,中小企業,小規模零細企業の隠れたニーズに対し,現在のところまだ十分対応できておらず,法的サービスが行き届いていないと思われますので,この分野の法律相談,法的支援の拡充を図る取組も検討して行きたいと思います。
そして,本年は憲法改正の議論がいよいよ本格化しつつあります。岡山弁護士会は,立憲主義を堅持する立場より,まずは,憲法のどこをどう改正したら,どのようなことが起こると想定されるかという問題点を法的な観点から皆様にわかりやすく示せるよう,努めてまいりたいと考えています。
岡山弁護士会は,以上の他にも様々な公益活動を行いますが,弁護士が基本的人権の擁護と社会正義の実現を使命とする在野の法律専門家として,皆様から信頼される存在であり続けられることが究極の目的であり,そのために精一杯努力する所存です。
ご協力,ご支援のほどよろしくお願い申し上げます。
平成30年(2018)年4月 | 岡山弁護士会会長 安田 寛 |